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ゲーム理論

こんにちは、L.P.です。
先日、交流分析における「ゲーム分析」について紹介したが、今日はわりと良く聞く「ゲーム理論」。
なんとなく知ってはいたが、ちゃんと勉強したわけではなかったので、一度、入門本を読もうと思っていたところ、発見したのが、この本。

もっともやさしいゲーム理論―最良の選択をもたらす論理的思考法 (日経ビジネス人文庫)もっともやさしいゲーム理論―最良の選択をもたらす論理的思考法 (日経ビジネス人文庫)
(2004/06)
嶋津 祐一

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ゲーム理論について具体的な話を2つ聞いたことがあった。
ひとつは、会社の先輩がある人について、「ああいう奴は実はゲーム理論的には最適なやり方なんだよな。」と。これは、私とは違って、あまり自分の意見を主張したりせず、また自分は何をやりたいということを(思っているかもしれないけど)少なくとも明確に意思表示しておらず、上司からいわれたことを素直にそつなくこなす人のことをそう表現したわけです。
もうひとつは、ゴルフ雑誌の記事で、プロゴルファー倉本昌弘が2003年アコムインターナショナル初日に、日本ツアー史上初の最少スコアとなる59ストロークという偉業を最年長48歳で達成し30勝目を上げたことに絡んだ記事だ。その記事では、倉本のコース戦略を分析し、決して無理をしてバーディーをとろうという冒険をせず、堅実に攻めたことをゲーム理論的に望ましい戦略だったと解説していた。
「ゲーム理論」という名前からこれまで何となく勝手に理解していたのは、ゲームなり何らかの選択において、勝利を得るための凄い方法を科学的に体系化したものだと思っていた。しかし、上記2つの事例からはなんだか「凄み」がないものだなーと思っていた。

さて、こんな理解をもとに読み始めてみた。
基本的に、ゲーム理論とは意志決定を理論化したものである。本書では、以下の5つについて解説されていた。
1.同時進行ゲーム
2.戦略のミックス
3.交互ゲームと樹形図
4.囚人のジレンマ
5.夫婦の食い違い

詳しい内容は、本書を見ていただきたいが、結局のところ何が驚いたかというと、ゲーム理論というのは、「ゲームに勝つための方法」ではなく、
「ゲームに負けないための方法」を理論化したものだということだ。
負けないためということが、結果的には勝つともいえる。しかしながら、ゲーム理論の考え方は、より有利にゲームを進めること、そしてより有利な形で負けることを目指した方法だったのだ。
これは、「ミニマックス」といって、最大値の中で最小の値と、「マクシミン」といって、最小値の中で最大の値が同じになる点(これを鞍点(あんてん)という)を求めようという理論体系なのだ。
どういうことかというと、得点をとるゲームの場合、当然高得点を狙いたいわけだが、そのための方法ではなく、高得点がとれる選択肢の中から最低点(=ミニマックス)のものを選ぶ、あるいは相手が低得点をとる選択肢の中で最高点(=マクシミン)をとる時の選択肢を選ぶことが、ゲーム理論的な最適解だということだ。
そのため、私が知っていた事例のごとく、「凄み」がなく、何とも無難というか、手堅い戦略になってしまったというわけだ。

しかし、一番衝撃を受けたことは、実はこの鞍点、考えてみれば引き分けになる均衡点なのだ。確かに、勝つためではなく、負けないためとはいえる。しかしより正確に言うなら、勝ちも負けもしない、引き分けに終わるための方法論だともいえる。

んーっ!ということは、勝つということは負けないこと!あるいは負けないということは相手を負かさないこと!ということではないか。

負けず嫌いの私にとって、「ゲーム・勝負=勝つべきもの」という概念の足下をすくわれた気がした。
確かに、ある人からのアドバイスに「相手に勝ったとしても、相手には悔しさが残るだろう。」と。相手に悔しさを残し、その人と今後もつきあうとしたら、それって本当に勝ったことなのだろうかと。

実は、偶然にもこの本の次に読んだ「ハーバード流交渉術」にも、物凄い衝撃があった。
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テーマ : 自己啓発・能力開発 - ジャンル : 学校・教育

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           L.P. (Learning Process)             

Author:           L.P. (Learning Process)             
日々、自分の人間性を高めていくために奮闘している中年男です。

2007年、会社でパワーハラスメントを受け、カウンセリングに通う。
これを機に自分を見つめ直し、カウンセラーから教わったT/A、アサーションをきっかけに様々な心理学、自己啓発を学び、元気を取り戻す。
自己啓発、心理学、スピリチュアルなど様々なセミナー、様々な本を読み漁るも、全く成長の実感がつかめず歳だけを取っていく。
8年後の2015年、ほんのわずかながらも成長を感じると同時に、改めて非常に時間のかかるラーニングプロセスであると実感し、今日も目に見えないながらもわずかな成長を信じて、日々のラーニングプロセスを記録としてブログに刻む。

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